2021年7月 5日 (月)

 「たまねぎって農薬(特に除草剤)をたくさん使うって聞くんですけど」

という質問をよく受けます。

 うちはたまねぎ栽培にも農薬を使わないので、実際他の作物と比べてどのくらい多いのか少ないのかはまったくわかりません。

 ただ、他の作物よりも除草剤を使いたくなる理由というのは思い当たるふしがあります。

 それは、土が収穫直前まで露出している、ということにあるんだと思います。

 どの作物でもそうですが、発芽したばかりのころはまだ丈が低く、周囲との他の草との競争が始まります。なので、育てたい作物を残すため、他の草を抜いたり刈ったりするわけです。

 除草を繰り返していくと、たいていの作物はそのうち大きくなって土の表面を覆うようになってくるので、他の草があまり生えなくなってきます。

 たとえば、除草が大変な人参を例にとると、にんじんは他の作物より極端に発芽に時間がかかるうえ、初期生育が遅いので、最初のころは除草がたいへんです(以下、2009年の写真3枚)。

P5300030

P5300031

 しかし、大きくなってくると畑を葉っぱが埋め尽くしてくれるので、除草がきちんとできさえすれば(これが難しいんだけど)、ほぼ他の草は生えてこなくなります。

P7050025

 ところが、たまねぎは収穫直前まで土が露出しているのです(写真は8年前の収穫直前のものです)。

20130727160902

  当地ではだいたい8月前半に収穫になるのですが、7月に入ってからの1か月が一番草が生えてきやすい時季です。しかし、7月になると玉が太ってくるため、除草機や便利な草取り道具を使うことができず、かといって土が見えているので、抜くとしたら手で取るしかありません(鎌など金属を使うと玉を傷つけるから)。もちろん、除草剤を使うとしても、収穫30日前までに、などといったしばりがあるので、おそらくこの時期に散布して収穫期まで効き目を持たせるような使い方になるんだろうなとは想像しますが、人力でやるにせよ、農薬を使うにせよ、これだけ土が露出している以上、収穫ぎりぎりまで草が生えないようにしなくてはならない、ということだけは共通しています。

 一昨日、ひととおり除草をすませましたが、あと1か月、いい具合に育ってくれることを期待して...。

Img_0458

2019年2月 1日 (金)

 今年もよろしくお願いいたします...ってもう2月ですが(苦笑)

 今回は雪の下野菜のご案内その1です。一昨日(1/30)の模様をお伝えいたします。

 まずはにんじんから。

20190130142756
 この下に埋もれています。

 人力では大変なので重機(バックホー)の出番です。

20190130143460
 推定積雪60センチくらい。これを手で掘ったら私の体力では日が暮れる、というよりも夜が更けますね(苦笑)

 さらに土を20センチくらい掘ると顔を出しました。

20190130143660

 掘り出しやすいように入れておいた網を引っ張り出したらOK。

20190130144160
 バケットに載せて運び出しました。

 新しい細根や葉っぱが出てきたりしているので、多少調製をしてごらんの状態。

20190130154260_2
 美味しいですよ(笑)

 ぜひご賞味ください。

 そしてキャベツ。

 昨年の根雪前に畑で囲ったのがこの画。

20181121160460
 和寒や剣淵などの産地では裸で並べているようですが、うちは根雪前にしばれることが多々あるので、気休めですが稲ワラで被覆しておきます。

20190130142807

 気がつけば結構な積雪になっていました。

 育苗ハウスに保管していた在庫がなくなったので、いよいよ雪の中から掘り出します。人力ではとてもじゃないけど大変なのでここでも重機の出番です。

20190130155460

 なんとか囲いを露出させ、あとはワラを手で外しました。

 このあたりは90センチくらい積雪がありました。うちの畑の中でもわりと雪のたまりやすい場所に並べたのはあるんですが...そりゃあ人力だけでは大変ですわ。

 一度に全部使うわけではないので、とりあえず当面使う分だけ引っ張り出しました。

20190130162060

 結構表面がしばれている...しかし、囲いの中の土がふかふかだったので、根っこまではやられていなさそう。

 あとは根っこを切って低温貯蔵庫でゆっくり解凍します。

20190131133438
 もうしばらく待ちましょう。試食後の感想はあらためて、ということで。

 

2018年9月 9日 (日)

このたびの北海道の大地震で、震源に近い、また安平町の名が大々的に報じられてしまったこともあり、いろいろな方からお見舞いの電話やメールなどいただきありがとうございます。

ネット環境の不具合によりホームページ及びこちらのブログはしばらく更新できませんが、ツイッターやfacebookは生きている証にぼちぼち更新していますので、そちらもよろしくお願いいたします。

ネット環境が復活したらこちらに写真つきでまとめを載せたいと思います。よろしくお願いいたします。

2018年7月 6日 (金)

 このところ、各地で大雨による災害に見舞われた方々がいらっしゃるようですが、心よりお見舞い申し上げます。

 ...という我が家でも、実は結構大変なことになっていました。

 昨日、決してスコールのような雨が降ったわけではなく、明け方一瞬強く降った時間帯はあっても、一日を通せば普通の雨、という強度だったのですが、これまでの雨が蓄積された地中は水をためるには限界だったようです。

20180705142560

 お昼前くらいから畑に水が浮き始め、

20180705142561

 ジャガイモの畝間がピンチ...

20180705142562

 ハウスの中までも

20180705142660
 地下にたまった水がしみだしてしまいました。

 幸い、水はその日のうちにほとんどひいたのですが、今朝になって見回りにいくと

20180706073160
 春小麦(春よ恋)はごく一部ではありますが倒伏...

 ジャガイモの茎もだいぶ倒伏してしまいました。

 6月の日照不足や低温がひびいて、ただでさえ作物の成育が遅れているというのに、この有様は痛すぎます...。

 それでいて、明日の夜からあさってにかけてはまた大雨が北海道を襲うとか。これ以上の被害は勘弁してほしいです...。

2018年6月25日 (月)

 今月は中旬になってキャベツとレタスが食べ頃ですが...

 で、調製の過程で必ず出てくるのが外っ葉。

 これは鶏のおやつ(?)になります。

 鶏小屋に持っていくと

20180624143114

 キャベツとレタスの葉を見ただけで金網越しに寄ってくる鶏たち。ちなみにこの網は扉ではありません。一刻でも早く口にしたいという気持ちの現れでしょうか?

20180624143224_2
 床におろすと一気に群がり...

 6分後。

20180624143824

 コンテナいっぱいのキャベツとレタスはあっという間にほぼ消え去りました。

 鶏たちにとって葉モノ野菜は大好物で、教科書的な本にはいくら与えてもいいようなことが書かれているものもあるほどです。が、あまりやりすぎると葉っぱばかり食べて、肝心のえさを食べる量が減ってしまい、産卵に響く場合もあるので、そのあたりのバランスを考えながら食べさせることにしています。

 ところで、今日はじゃがいもの開花宣言です。

20180625090960

 去年までの写真と見比べてみると、例年よりなんとなく葉っぱの色が薄いような気がするのですが...。気候のせいもあるのでしょうか?

2018年4月20日 (金)

 いよいよ水稲の種まきです。

 が、その前に準備がいろいろありまして...

 まずは苗箱を置く場所を平らにならします。トラクターで起こした後

20180420135460

 この道具で仕上げていきます

20180420135461

 要するにトンボってやつですね。

 そして根切りマットを敷きます。緑の線が入っている黒い網です。

20180420145660

 なんとなく緑の線が見えますよね?

 苗箱をはがすときに土があまりくっつかないのが便利なのと、根が長いままだと機械植えするのに不便なのです。 

 これで一旦育苗ハウスはおいといて、こんどは播種機の準備。

 種もみと土を播種機に投入して

20180420155461

20180420155460
 あとはひたすら機械にまいてもらいます。ただし、土の補充はセルフサービスとなっております。

 苗箱を育苗ハウスへ移動し

20180420180860
 並べて水をやったあとで、シルバーポリトウという銀色のフィルムをかぶせます。

20180420182460
 発芽までの乾燥防止や保温をかねています。

 最後に夜間の保温用ビニールをかぶせて終了。

20180420182960
 うちはわずか2反弱の水田なので、ここまで半日で終わってしまいますが、何町、いや何十町もやっている大規模米農家さんはこれどころの騒ぎではすみません。頭が下がります。

2018年4月 7日 (土)

 明け方雪が降って一面真っ白に。

20180407082160
 そんな朝、空港へ女の子、もといヒナを迎えに行ってきました。

 待ち合わせ場所は新千歳空港の貨物ターミナル。

 でも、簡単に現場には行けないのです。

 貨物ターミナルの出入り口で免許証を見せろだの入場記録を書いてくださいだのとやりとりののち、構内に入れてもらえました。

20180407092460

 許可証と構内での入構届を渡されました。これらは出口で返却します。

 今回のヒナは「ネラ」という種類で、飼うのは8年ぶりくらいになります。黒い毛の鶏ですが、たまごの色は「ボリスブラウン」と同じ茶褐色です。

 この孵化場(群馬)からヒナを仕入れるときは空港止めになるので、事前にどの飛行機で到着するか連絡があり、それに合わせて迎えに行きました。当日の到着がどうなるかわからないので早めに来ておいたのですが、待つこと数十分。段ボール箱が渡されました。あとはまっすぐ帰宅。

20180407101960_2

 これが初生ヒナ用の段ボールです。うまくできているものです。

 段ボールのフタをめくりました。空を飛んで長旅してきたけど、元気にしているかな?

20180407101931
 あとは育すう箱に入れていきます。

 最初のエサは玄米です。うちでは生後3日目までは玄米にしていて、4日目からヒナ用のエサに切り替えています。

20180407102809
 この子たちが産卵を始めるのはたぶん9月末か10月ぐらいになると思います。折を見て様子はまたアップします。

«

フォト
2021年7月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Twitter

無料ブログはココログ